まさか自分の夫が不倫をしていた話。4

夫と二人になれる場所で話をしました。

夫は頑なに何もないと言い張ります。

あくまで仕事のやる気のある社員だと。

馬鹿か?

その仕事とはセックスのことを言っているのでしょうか。

あまりに前進のない話に、彼女の履歴書から電話をすると、しっかり電話に出ました。

急いで来いと。

聞こえるか聞こえないかわからない声で、行きますと言い待つこと一時間ちょっと。

職場からほんの数キロのところに引っ越してきたバカ女。

「さてどうする?今洗いざらい話すか、裁判するか」と言ったら、

あっさりやることやってると認めました。

何度やってるかわからないほどやってると。

聞こえるか聞こえないかわからない声は変わらない。

どんどんイライラが募っていきました。

こんなのがいいのかと。

こんなのに負けたのかと。

一方で、こんなのだから行ったのかと。

私はお断りしていたんだけど、あまりにも何度も誘ってきて、そのうちに好きになりました。とさ。

あくまで自分は悪くないとでもいうかのように。

それを受けて夫は、自分から誘っているから彼女に悪いことをしたと言うばかり。

いやいや、かばうところ違うだろと。

でもお花畑の夫の脳は違います。

私が攻めれば夫が彼女をかばう。

今考えれば当たり前の構図です。

それでもやめられなかった。止められなかった。

彼女には会社を辞めてもらいました。

がしかし、もう会わないという一筆をもらうことを忘れてしまった。

いや、もらったところできっと何の意味もなさなかったと思う。

彼女を送っていくと言い出す夫。

もう二人の関係を断ち切ることしか考えなかった私。

結局私が送っていきました。

その時は、消え入りそうな彼女が可哀そうに思えてしまったから。

そんな考えが甘かった。

女には幸せになる権利があると伝えました。

ハイ、ありがとうございます。と何度も彼女は言いました。

でも結局ここから長い戦いは続くのでした。

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